和歌山県 小6男児と母の無理心中?事件に思う。

共同通信の2014/07/22am07:46 配信記事から。

・平成26年7月21日21日午後11時15分ごろ、和歌山県海南市の自宅にいた父親から「妻が自殺するかもしれない。子どもだけが(紀の川に架かる)南田井ノ瀬橋にいるらしい」との110番通報 があった。
・小学6年の男児(12)は、同日午後11時40分ごろ、和歌山市小豆島の紀の川河川敷に駐車していた乗用車の後部座席で意識不明の状態で発見された。
・男児は病院に搬送されたが死亡が確認された。
・母親(43)の遺体は、乗用車から数十メートル離れた水深約1・5メートルの川底から見つかった。
・和歌山東署は無理心中した可能性があるとみて調べている。

 

悲しい事件です。

夫が通報する直前までに、妻との間でどのようなやりとりがあったものか。
子どもだけでも救うことはできなかったものか。
この母にどのような苦悩があったものかはわかりません。
ただそれでも、自殺はすべきではなかった。
自分の未来を否定すべきではなかった。
少なくとも、子どもの未来まで奪ってはいけなかった。

いつも思うのですが、報道機関は、どうせ報道するのであれば、結果のみならず追加取材を重ねることで、心中に至ったそのプロセスを詳細に報道してほしいのですね。
当事者のプライバシーに踏み込まなければならない取材は、困難を極めるでしょう。
取材記者も大変です。

ただそれでも、
同じ苦しみをもち、同じ行動にはしりかねない人たちへの、
そんなことを他人事と危機感が欠けがちな我々への、
せめてもの教訓となる一片でも、このふたりの死から救い上げて、報道してもらえたらと思うのは私だけでしょうか。

もちろん、そういう部分(プライバシー)に触れられるのが、警察だったり弁護士だったりするわけなのではありますが、マスの報道であっても、もう少し踏み込んだ報道ができないものかと思うのです。
警察が発表したから、報道した。え、追加取材?とくにはやってませんが、なにか?的な記事が多い気がするのですね。

スミマセン。偉そうに。。

報道の自由vsプライバシーの問題はシビアであることは承知してはおります。
ただ追加取材がないのであれば、プライバシーを強調するのであれば、そもそも事件報道自体控えてしまったほうがましのような気がするのでいつも消化不良感が残るんですよ。。
どこまで取材し、どこまで報道されるべきか。

みなさんは、どのようにお考えですか。

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