青島弁護士おすすめ映画100選

青島弁護士おすすめ映画100選

最近、アマゾンプライムのプライム映画をよくみています(但し、無料のもの)。
映画漬けの日々といってもよいかと思います(ウソ)。
実は、これまでの人生でそれほど映画を観ておりません(これは本当)。
しかし、アマゾンプライムのプライム映画では、有名な映画もそれなりに無料でみられるようになっており(でも、探している映画が有料の場合もある。きっと近いうちに、ワンクリックで上映開始となるアマゾン的便利さもあいまって、結局、どんどん購入してしまうことになるだろう)、プライム会員の皆さまであれば、利用しないのは損損てな感じがしております(これも本当)。
ここ2週間で4本ほどみたのですが、どれもこれも面白くて感動してしまいました(映画童貞に近かったせいかもしれない)。
映画初心者の私がお勧めしても今ひとつ説得力がないかもしれないどころか、皆さまにとっては、もう観たよという映画ばかりかもしれません。
が、そうでない方もおられるかもしれませんので、私がおぼえたこの感動を一緒に語り合う仲間を募集する意味も兼ねまして、これから、私がみたおすすめの映画をこちらのページにあげていくことにします(2016/07/22スタート!)。

理想を大切にしたい人へ

ザ・エージェント 1997
(主演:トム・クルーズ)
理想を追い求めて、
こんな腐った会社やめてやるぜ!!
俺は俺の理想を実現できる会社を自分でたちあげるぜ!!
ってなことをいつかやってやるはずだったのにな~と遠い目になりかけている人におすすめです。
この映画をみて、心に眠っていた、理想を大切していた、あなたの本当の、アツい気持ちを思い出すのだ!!

愛(家族)について考えたい人へ

愛する人 2011
(主演:ナオミ・ワッツ)
血縁とは?家族とは?両者のズレと重なりあいを通じて、愛を考える!

マイレージ、マイライフ 2009
(主演:ジョージ・クルーニー)
独身貴族の失恋を通じて、愛を考える!

良心について考えたい人へ

戦火の勇気
(主演:デンゼル・ワシントン、メグ・ライアン)
真実を告げることが、誰かの名誉を、自分の名誉を害するとしたら。
人はそれでも真実を告げることができるのか。
良心の呵責から逃れるには、真実を告げるしかないのか。
戦地帰還者それぞれの心の葛藤がみていて苦しくなる映画です。

いじめの構造について考えたい人へ

ア・フュー・グッドメン 1993
(主演:トム・クルーズ、ジャック・ニコルソン)
閉じた世界の息苦しさと、そのなかで弱者に甘んじることとの生き地獄と、弱者がさらにより弱いものを叩くという悪の連鎖について、考えさせられます。
自衛隊でもいじめ訴訟ってありましたね。警察でもありましたね。おそらく現在進行形で数多の生き地獄があちこちであるのでしょう。
この映画は、軍内部で生じた殺人事件とそれを巡る軍事法廷が題材です。
軍内部の人間関係、力関係が、軍事法廷の構成員、関係者の言動にも影響を与えてしまうという閉鎖社会の閉鎖性の根深さが描かれていて気が滅入ります。
これでは真実が歪められてしまう。
主人公の弁護人は、下級兵の自由と名誉をかけて、徹底無罪を争いますが、映画の最後には、本当の正義とは何かを示されて、はっとさせられます。

差別と偏見について考えたい人へ

フィラデルフィア 1994
(主演:トム・ハンクス、デンゼル・ワシントン)
差別や偏見と戦おうとして、誰かに助けを求めたら、その誰かも同じ差別主義者であったという無間地獄。
闘えば闘うほど、新たな差別や偏見にあって、さらに傷つけられるという無間地獄。
他者に対する寛容さがない世の中は、マイノリティの人や、何かとセンシティブな人には生き地獄なのだと思います。
エイズ患者であることを理由に、巨大法律事務所を解雇された弁護士と、エイズ患者や同性愛者に対する偏見を捨てきれずに最後まで彼の弁護を続けた弁護士の戦いの記録です。

弁護人の守秘義務について考えたい人へ

リンカーン弁護士 2012
(主演:マシュー・マコノヒー、ライアン・フィリップ)
タイトルがなんじゃこりゃと思いましたが、刑事弁護人の苦悩がとてもよく描かれております。
(以下、ややネタバレ注意。これから映画を観る人は、読まないで下さい)
思い込みが強すぎて依頼者(被告人)の言い分を真摯に受け止めなければ冤罪をうむ。この場合、まさに弁護人が冤罪の発生(確定)に加担したことになってしまいますが、その事実に後で気づいたとしたら、弁護人として何をするべきなのか。それが、何の因果か、その真犯人が別に犯した罪の弁護人を自分が担当しているときに、気づいたとしたら、誰の利益を最優先に活動すればよいのか。今も刑務所にいる過去の依頼者を助けるべきか、今目の前で好き放題のウソをつく現在の依頼者の秘密を守るべきか。よくできたストーリーです。

弁護士の惨めさについて考えたい人へ

シビル・アクション 1998
(主演:ジョン・トラボルタ、ロバート・デュバル)
実話ベースの映画のようです。企業が排出した廃液による健康被害を受けた住民たちを代理して、弱小法律事務所が大企業を訴えます。健康被害の原因が本当に企業の廃液にあるのか、その主張、立証をするだけで気の遠くなる作業ですが、当然、被害の実証には学者や医者による専門的意見や検証が不可欠で、その費用を誰がだすのか。私財をなげうち、莫大な借金をしてまで訴訟を継続する弁護士たちの苦悩や葛藤は深い。アメリカの場合は賠償金が莫大になることもあって、ここまで弁護士がリスクをとるのかもしれないが、日本の弁護士が、自らのリスクで経費を負担してまで裁判を続けたという事例はいったいどれほどの数あるのだろうか(たぶん、ほとんどない。)。ギリギリの判断で、最低限の実をとったつもりが、依頼者からも感謝されなかったりで、弁護士の(意外としられていない)みじめな一面がとてもよく描かれております。

人間の愚かさについて考えたい人へ

ミスティックリバー(mystic river) 2004
(主演:ショーン・ペン、ティム・ロビンス、ケビン・ベーコン)
ちょっと観直したいと思っております。
自分の正義を守るため、目の前の悪を切り捨てたつもりが、自分の正義は正義などではない思い込みや偏見で、目の前の悪は悪でもなんでもなかったという、人の心に巣食う疑心暗鬼が、悲しいかな、誰にもあること、それが悪い結末を導くことを、実に冷徹に描写しています。
どの登場人物も、性格がよいのか、悪いのか、分かりやすくは描かれてはおりませんが、それはおそらく、現実の人間というものも、皆彼らと同じように、いい人悪い人などという二分論にわけられないからであって、彼らをみていると、人はみな、たいした判断能力ももたず、予期せぬ出来事に直面にしてしまうと、どうしていいのかわからなくなってしまう、はっきりしない状況に押しつぶされそうになってしまう、とにかく早く結論や答えを求めてしまう、そんな弱い存在なのだろうな(私も含め)、と感じ入った次第。

冤罪発生のメカニズムについて考えたい人へ

理由(JUST CAUSE) 1995
(主演:ショーン・コネリー、ローレンス・フィッシュバーン、エド・ハリス)
あまりの映画無知で恥ずかしいのですが、この人がショーン・コネリーという人なのですね、と私はこの映画で初めて知ったという。
それはさておき、弁護士的には気になるところの多い映画です。
・学者と弁護士の役割の違い
・理想を語ることと、現実に闘うことの違い
・地位や役職や立場の違いによって、差別と偏見が加速されることがありうること
等々、みていると気になってくるのですが、この映画をみて、刑事手続の担い手が人間である以上、冤罪の可能性はゼロにはならないのではないかという絶望を感じたということと(誰かが必ず犠牲になる。捜査機関・裁判所・弁護人のどれもが冤罪を確定させるための装置となりうる。)、それ故に取り調べの可視化は絶対に必要な制度ではないかと強く思った次第。

権力者には権力者の思惑があり、正義がある

J.エドガー 2012
(主演:レオナルド・ディカプリオ、ナオミ・ワッツ、アーミー・ハマー)
FBI初代長官J・エドガー・フーバーを題材にした、回想的映画。

何かに没頭できる特殊能力をもった人物を通して、アメリカの歴史をおさらいする

フォレスト・ガンプ 1994
(主演:トム・ハンクス、ロビン・ライト、ゲイリー・シニーズ)
誰かの存在のおかげで、自分が頑張れるということはある。
誰かの言葉のおかげで、自分の能力が最大限発揮されることもある。
その人が、自分のことを愛していなくても、その言葉が、思いつきの適当な言葉だったとしても。
誰かの誠実さが、自分に重荷になることはある。
誰かの正直さが、自分に鬱陶しくなることもある。
その人が、どれだけ自分のことを愛してくれていても、その人の言葉が心からの言葉だったとしても。

統合失調症発症患者がみている世界、その家族がみている世界

ビューティフル・マインド(A BEAUTIFUL MIND)2012
(主演:ラッセル・クロウ、ジェニファー・コネリー、ポール・ベタニー)
実在の数学者(ノーベル賞受賞者)の生涯を描いた作品です。
患者やその家族が抱える苦悩を思うと、言葉がなくなる。
もし自分が発症したら。もし自分の家族が発症したら。どうやって生きていけばいいのか。
考えても考えても、はっきりした答えはみつからない。

※以下、まずは100本になるまで、適宜追記していきます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です