弁護士 Q & A

弁護士|弁護士って何だ

そもそも弁護士とは何をしてくれる人なのか。
意外と皆さま、意識されていないのではないでしょうか。
もしかすると、弁護士のほうも、自分が何をする人なのかわかっていないかもしれない。。

弁護士という仕事にご興味のある方は、ぜひこのページをお読みいただき、弁護士についてのひと通りの知識を得てください。
ただし、あくまで私の、極個人的な見解です。
ほかの弁護士はそんな感じじゃなかった等々のご意見もあろうかと思いますが、そのあたりはどうかご容赦ください。
(※空欄部分も含め、以下、適宜補充追記していきます)

弁護士|弁護士の使命、職務

Q 弁護士には何か使命(ミッション)があるのですか。

A 実はあるのです。弁護士法という法律に定められています。

(弁護士の使命)
第一条 弁護士は、基本的人権を擁護し、社会正義を実現することを使命とする。
2 弁護士は、前項の使命に基き、誠実にその職務を行い、社会秩序の維持及び法律制度の改善に努力しなければならない。

弁護士は、国籍問わずすべての人々の「基本的人権」をまもること、正しい世の中、あるべき世の中を実現させていくことがその使命とされているのですね。
しかも弁護士は、誠実にその職務を行って、世の中の約束事や治安をまもって、単なる現状維持ではなく法律制度の改善に努力しなければならないとされています。

私が昨年来やっていた(やってみた)歌舞伎町ボッタクリ被害についての活動は、私個人としてというよりも、私が、弁護士として、急増していた歌舞伎町ボッタクリ被害に対して、どのような関わり方ができるものか、どのような関わり方をするべきなのだろうかということを、私なりに考えながら、やってみたものです。

この活動を通じて、私は、弁護士という立場から、情報を集め、情報発信をしていけば、社会に向けたそれなりの広報、啓蒙活動につながっていくこと、心ある人たちからの多くの協力を得られること、世の中を少しでもよくする方向に動かしていくことは不可能ではないんだな、ということを学びました。

まさにこの「弁護士としての使命」感があるかどうかで、弁護士としてどこまで何をやりがいをもって(楽しみをもって、面白がりながら)達成できるかどうかが決まってきます。忙殺されるあまり、この使命感を忘れていないか、日々、自分に問いかけるようにしております。

Q 弁護士によって能力にばらつきがあるような話を聞きました。なにか能力の基準のようなものが要求されているのでしょうか。

A 実はあるのです。こちらも弁護士法に定められています。

(弁護士の職責の根本基準)
第二条 弁護士は、常に、深い教養の保持と高い品性の陶や、に努め、法令及び法律事務に精通しなければならない。

格調高めの条文です。
深い教養を保持・・できているのか?
高い品性を陶冶(とうや=磨く、高める)・・できているのか?
面と向かって誰かから質問されても、堂々と答えることがなかなかできないかもしれません(できなければいけないと思います)。
とにかく、身が引き締まる思いがする条文です。
法令や法律事務に精通する・・のは、弁護士であれば当たり前ですね。

この第二条の言葉は抽象的ですし、結局、事実上は各弁護士の努力に委ねられていることにはなりますので(だからこそ、弁護士間の格差が生じる)、どこまで能力、人格を高めていければ依頼者の、社会の期待に沿うレベルなのかは答えがありません。
私なりに答えを探し続け、高みを求め続けていきたいと思っています。

Q 弁護士は何をしている人なのか。仕事の内容をもっと具体的に説明して下さい。

A 実はこちらも弁護士法に定められています。

(弁護士の職務)
第三条 弁護士は、当事者その他関係人の依頼又は官公署の委嘱によつて、訴訟事件、非訟事件及び審査請求、異議申立て、再審査請求等行政庁に対する不服申立事件に関する行為その他一般の法律事務を行うことを職務とする。
2 弁護士は、当然、弁理士及び税理士の事務を行うことができる。

※以下、追記していきます