法律相談 Q & A

(※空欄部分も含め、以下、適宜補充追記していきます)

弁護士と法律相談|弁護士に相談をするとはどういうことなのか

Q 弁護士に相談すればすべてが解決するのですか?

A そうとは限りません。

Q 弁護士は相談する意味・メリットはどこにあるのでしょうか?

A あなたの決断を促すことです。

Q どういう意味ですか?

A 弁護士に相談しようとお考えになっている時点で、仕事に関するご相談であれ、家族や私生活に関するご相談であれ、とにかくあなたにはなにか困っていること、悩んでいること、解決したいことがあるはずです。
でも、そのままにしておいていいものかどうなのか。
放っておいても、時が解決してくれることもあります。
しかしながら、そんな悠長なことを言ってもいられません。
そのまま何の手も打たないでいたら、あなたが困っている状況、悩んでいる状況、未解決な状況もずっとかわらないということになるかもしれない。
それでいいのか。
何か具体的な行動をとっていくべきではないのか。
弁護士は、紛争解決のための智慧、経験則、他の事例との比較、見通しなど、もちうる知識と経験のすべてをあなたにお伝えして、あなたがその決断をするお手伝いをします。
あなたが決断すべきなのかどうなのか、その場合、どのような手段で進めていくべきなのか。
悩める状況に終止符を打っていく。
究極的には、これが弁護士の役割です。
法律相談は、あなたがその終止符を打つかどうかのご決断をするための判断材料を提供するための場です。
弁護士の回答をきいて、気が済めば(とりあえず様子見でよいと判断できたのであれば)、それで相談した意味があります。
弁護士の回答をきいて、交渉なり訴訟なり具体的なアクションをとろうと決断できたのであれば、それで相談した意味があります。
弁護士の回答をきいて、法律的に自分の言い分に勝ち目がないと判断できたのであれば、それで相談した意味があります。
そのための法律相談です。

Q 話を聞いてもらうだけで、お金をとられるのですか。

A このようなご質問をされる方も多いです。お気持ちはわからないでもない。相談室で対面しただけなのに、なぜお金を払わなければいけないのかという発想をされているのだと思います。
しかし弁護士が相談者の方の話をきくのは、話をきくこと自体が相談者の心を楽にすることもあるという意味ではとても大切なものですが、それ以上に、十分に話を聞いたうえで、今後どうするべきなのか、その判断を伝えるためにほかなりません。
弁護士が提供する最大の価値は、この知識、経験に基づく判断にあります。この判断を聞くために、ご相談者の方は、弁護士に対し、法律相談料を払うのです。裁判ができる、裁判すれば勝訴する可能性が高い、勝訴できれば相手からお金がとれる可能性も高い。このような相談者にとって耳障りのよい判断もあれば、裁判をやっても難しい、敗訴が濃厚、事実上の泣き寝入りもやむを得ない等々、耳障りのよくない判断もありえます。
どんな判断をお伝えするにせよ、そのためにはまずはご相談者の方からお話をよく聴く必要があるのです。
その意味で、話をきいてもらうだけでお金を払わなければいけないの?というご質問は誤解に基づくものということになります。
我々弁護士は、話をきいてあげるだけでお金をいただいているのではなく、話をお聞かせいただき、そのうえで、自身の知識、経験に基づいた判断をお伝えする(さらにはその方針のもとに紛争相手と交渉をしたり、裁判をしたりする。)ということに対して、お代(法律相談料)をいただいております。

弁護士と法律相談|あなたが弁護士に相談する時

Q こんなことを弁護士に相談していいのだろうか、と思うと問い合わせする勇気がなくなってしまうのですが。。

A そんな逡巡(悩み)は無用です。相談する意味があるのかどうなのかも含めて、相談してみてはじめてわかるものですよ。
どんなご相談にも、悩みやトラブルを抱えている御本人の切実さがあふれています。法律的にどうかという話は、すべての話をきいてみてはじめてわかることで、電話やちょっとした問い合わせで、「相談をしに行く意味はありますか?」と質問されても、まさにそこも含めて相談においでいただいて初めて結論が出る話ですので、お答えのしようがないのです。
法律相談に遠慮はいりません。積極的に利用されたらいいと思います。ちょっとそこまで。。と思ってしまうようであれば、私からはそうですか。。としか申し上げられません。
法律相談においでいただくことで、具体的に何かするわけでもないのだけれど、とにかく悩んでいる意味がないことがわかったから(悩みから解放されて)よかったです、という感想をもたれる方も多いものです。

弁護士と法律相談|ほかの相談相手との違い

Q 家族に相談するのとどう違うのですか。

A 親子に関する悩みは、親や子に相談することができないものです。
夫婦(離婚)に関する悩みは、妻や夫に相談することができないものです。
感情的対立と法律的に処理していった場合の見通しとのズレについても、家族内で感情を抜きにして話をしていくのは難しいものです。
というわけで、弁護士に相談する意味がでてくるのですね。

Q 同僚、部下、上司に相談するのとどう違うのですか。

A 職場(労使紛争など)に関する相談は、職場内でするわけにはいきませんし、この人なら信頼できるという上司や同僚がいるとしても、見込んだ相手が、想像以上に口が軽くて、社内のほかの人間に漏れ伝わっていたということもない話ではありません。
弁護士ならそのような心配はありません(守秘義務)。
労使紛争はこじれると長期化しますし、今後の関係を考えるとなによりこじれないように進めることが大切です。
弁護士に相談することで、自分の言い分が法律的にどこまで通せるものなのか、冷静な見通しをもてますので、早めの段階で一度法律相談にいっておくことをおすすめします。

Q 友人・知人に相談するのとどう違うのですか。

A 友人・知人は心の支えになってくれますが、相談する相手を選ばないとかえってあなた傷つく危険があります。
せっかく勇気をだして相談したのに、軽く扱われた。言いふらされた。そんなことがあっては悲しいです。
親身になってくれる友人であっても、所詮は他人で、強制力のある手段がとれるものでもありません。熱心に助力してくれることがかえって事態をややこしくしてしまうこともない話ではありません。
弁護士は、あくまで第三者として、法律的にできる限度で、どのように事態を調整していくべきかを考えます。ゴールに向かってムダな動きを一切とりませんので、あなたに思い入れのある友人・知人の方の力添えを求めるよりも、弁護士に相談してしまったほうが、かえって早く結論がでて、話も混乱しないのかなんと思います。

Q 宗教家(お坊さん、神父さん、牧師さん等)に相談するのとどう違うのですか。

A 宗教家は、信者に対し、人としての道やあるべき心持ちついて説いて、彼らを、生や死に向き合わせたり、苦難から避難させたりすることで、とにかく信じるものたちの心の平穏や人格的な成長を促していくものです。
弁護士も、弁護士に相談したおかげで気持ちが楽になった、頑張れる元気が湧いた等々いっていただければ、それはそれで弁護士冥利に尽きるものです。
ただ、弁護士は、依頼者から受け取った課題(法律的にシロクログレーいかがでしょう??)を、どういう手段で、どういう理屈で解決に導いていくのかというその作業プロセスに力を注ぎます。ここが宗教家との違いで、宗教家は人々の心の問題にフォーカスしますが、弁護士にとって、依頼者の方の心の平穏や成長はあくまで副産物で、とにもかくにも「解決」にフォーカスして相談対応、受任義務の全うをするのが弁護士という立場です。もちろん、よい弁護士であればあるほど、依頼者の方の心の平穏や成長という副産物もより多く得られるということはあろうかと思います。

Q カウンセラーに相談するのとどう違うのですか。

Q 精神科医に相談するのとどう違うのですか。

Q コンサルタントに相談するのとどう違うのですか。

Q 占い師に相談するのとどう違うのですか。

Q 警察に相談するのとどう違うのですか。

Q 探偵・調査会社に相談するのとどう違うのですか。

Q 労働基準監督署に相談するのとどう違うのですか。

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有料相談は回答に熱心になり、無料相談は受任に熱心になる。
これに尽きると考えております。

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(以下、追記します)