新宿歌舞伎町の交番に今いるんですけど。。

最近、ぼったくり被害を受けているというSOS電話が事務所に頻繁にかかってきます(ここ2か月で10件ほどでしょうか)。

どの電話の内容も、毎回ほぼ同じで、次の特徴があります。

・かかってくるのは金、土の午後11時すぎ~夜中の3時ころ
・歌舞伎町の交番付近から電話をかけてきている。
・最初は◯◯円といわれたのに、お会計のときにウン十万円請求された。
・足を踏まえれたり、払わなければ帰さない等脅迫めいたことをいわれたが、なんとか耐えて、払わないで店をでた。
・店をでてもそのまま店員がずっと付いてくる。逃げられない。
・交番までたどり着いても、警察官は、民事不介入といってとりあってくれない。
・ついてきた店員は交番のまわりでこちらを監視し続けている。それでも警察は助けてくれない。
・店員は、入れ替り立ち替りやってくる。消耗戦でもう耐えられない(一番ひどいケースで、前夜からずっと交番にいるといって翌日午後3時に電話をされてきたケース)。それでも警察は助けてくれない。

なんとか交番に助けを求めたら、けんもほろろの対応で、しかも帰るに帰れないとなれば被害者が途方にくれてしまうのもよく分かります。

わらにもすがる気持で私の事務所に電話をしてくれたのだから、ここは男気を発揮してすぐにでも救出に向かえれば格好がよいかもしれません。

しかし私はこれらのSOS電話に応えることができていないのですね。

なぜか?

真夜中の電話に対応できないこともあるし(寝てる)、でても真夜中に毎回助けに行くのは無理だからです。

仮にもし助けに行くとしても、ボランティアをするわけにはいきません。

かといって、事後の対応まで含めて弁護士費用に最低20万円はかかる、というのであれば、ぼったくり価格を払って終わったほうが安くて早いということにもなりかねません。

そこで私は電話をしてきた方々に、最低限次のことを伝えています。

・今一番大切なことは、安全に何事もなかったように、無事帰宅すること。
・自分たちの身を守ることができるのは、自分たち以外にはいないこと。最悪、(弁護士もそうですが)警察官も何も守ってくれないのだな、ということを大前提に動くこと。
・家族、会社の上司、誰でもいいから手当たり次第に連絡をして、交番に迎えに来てもらうこと。その人達と一緒になって、警察に対応(仲裁)を依頼して、とにかく、安全に帰宅できるようにすること。
・警察官に民事不介入と言われたら、これは民事ではないと伝えること。つまり、自分たちが脅迫されていること(脅迫罪、恐喝罪)、騙されていること(詐欺罪)、帰してもらえないこと(逮捕罪、監禁罪)を、店員との具体的やりとりを再現しながら丁寧に説明すること。
・それでも警察官が民事不介入と言い続けたら、「あなたは、犯罪被害(まさに刑事!)を受けて助けを求めている自分たちを、民事(たんなる飲食代金の揉め事)不介入などといって突き放すのですか!?」といって、警察官の心を揺さぶること。
・助けを拒んだ警察官の名刺をもらうこと(ダメ元。最低限、名前を聞いておくこと)(事後の経過説明のために)。
・無事帰宅することができたら、お店に勧誘されてからトラブルになって帰宅するまでのすべての出来事を、忘れないうちに詳細に記録(メモ)に残しておくこと。
・もし後日に代金請求や脅迫などが続くようであれば、そのメモをもって法律事務所に相談に行くこと。弁護士は、それを踏まえて、民事的対策(支払義務がないことを確定させるための裁判や起こされた裁判、請求に対する反論対応)、刑事時的対応(被害届、告訴状の作成、提出)をとることになること。

実は、私が以上の説明をして電話を切ったあとでも、そのうちの七割ぐらいは、言ったけど無駄だった、警察官は何も対応してくれない、ほかに頼る人はいないという再度のSOS電話がかかってきます。

無力感を感じてしまうところですが、すべて私が救えるわけではありません。

私としては、とにかく無事でいてください、無事に帰宅することが第一です、安全が担保されないなら、警察が対応してくれるまで、警察に居座ってください、という話をします。

そして最初に電話がかかってきてから、1時間ほどすぎると、だいたい電話はおさまります。

無事、帰宅できたのかどうか。。

皆さん、基本、事後報告をしてくださらないので(いいとこ10人にひとりか。サンプルが10人ほどしかいませんが)、わからないのですが、おそらく大丈夫なのでしょう。

ぼったくり請求を拒みつつ、いくらまでであれば弁護士費用を支払ってでも(ボッタクリ請求に屈するよりはずっとよいということで)その対応を依頼したいと思っていただける、納得感の得られるサービスメニューを提供することができないものか、現在、検討中です。

私としても、電話対応だけであっても(本来、電話相談を無料で行わないことは以前にもいいました。しつこいですね)、この種の電話対応に1件あたり1時間以上はかかってしまいますし(1時間のうちに何度か電話がかかってくるパターンです。)、いくら被害者救済のためといえども同じことの繰り返しでは能がありませんし、しかもせっかく深夜に電話対応をしたのに、無事帰宅できたものかどうか、無事その日の内に解決できたかどうかも見届けられない、というのは気持がわるいものですので。

人の役に確実にたちつつ、しっかり収益もあげる、という智慧が問われております(私に)。

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青島 克行

青島 克行弁護士・保育士・宅地建物取引主任者

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