投資用マンションの購入を勧める営業電話がなくならない理由

弁護士の先生向けに投資用マンションのご案内

今日は、営業電話のいかがわしさについて考えてみたいと思います。

投資用マンションの勧誘電話がひどい

最近、事務所に投資マンションを購入しませんか?という営業電話が頻繁にかかってきます。
頻繁にかかってくる時期とそうでもない時期があって、ここのところはよくかかってくるのですね。
私の事務所は、常駐事務員がいないため、すべての電話に私が対応します。
この種の営業電話も含めて。
営業電話とわかっていればでたくないですし、そもそも呼び出し音すら鳴って欲しくないのですが、そういうわけにもいかない。

一度かかってきた営業電話の番号は着信拒否にしてしまうのですが、同じ業者から別の番号でかかってきたり、080や090の個人の携帯電話を思わせる番号でかかってきたり、非通知でかかってきたりもするものだから、着信拒否ですべて防げるものでもなく、もしかしたら本当のお客様からの電話かもしれないと思い、電話の呼び出し音がなれば当然電話にでてしまいます。

電話がかかってくると電話にでてしまうというこの行動も、パブロフの犬のようで、なんだか悲しい気持になる。

そして、電話の呼び出し音に仕事が中断され、さらにその電話の内容が営業電話だったりしたときの気持のざわつきを抑えるのに苦労して、もうやっきりしてしまいます(←静岡弁?もうやんなっちゃうよというふうな意味です)。

あ、愚痴ってしまいました。

自営業者の皆さまなら、とくに私と同じようにひとりで事務所運営をされている皆さまなら、仕事中の営業電話がどれだけ迷惑か分かっていただけるものと信じております。

投資用マンションの勧誘電話|営業トーク

で、その営業電話。
さきほども非通知でかかってきたため、思わずでてしまいました。

もうこの種の営業電話はワンパターンで、電話の向こう側の人がしゃべることは全く同じです。
こちらを個性ある人間だと思っているとはとても思えない、立て板に水のしゃべり方を展開されますね。

特徴(投資用物件の購入の勧誘電話の場合)は、
・20代~30代の男性。
・超ハイテンション(はいっ!こんにちは!営業電話なんです~という開き直りパターンも多い)か、ぼそぼそく暗めに喋る。
・先生、先生とやたらという(私宛の電話は弁護士をターゲットにしているためそうなるのでしょう。社長がターゲットなら社長社長というのでしょう)。
・資産の活用だとか運用だとかにご興味がありませんか?というところから話を始めようとする。
・今ちょうどいい情報がはいった的なことをいう。
・で、結局、マンション購入の話になる。

私ももう人生の時間が限られてきましたので、すぐに電話を打ち切りにしてしまいます。
ところが、詐欺被害にかかる方というのは、突然かかってくる営業電話に対して、それがどれほどうさんくさい内容であっても(東南アジアの某国でのエビの養殖事業への投資とか)、真剣に話をきき、場合によっては、担当者と一度もあわないまま入金してしまうようなことをしてしまうのですね。この種の被害者の方からのご相談を受けると、なぜそんな話を電話で即決してしまうのか、というレベルで決断して騙されているケースが珍しくありません。要は、騙される人というのはそういうレベルの人なのです。

判断力・寂しさを抱えていないか・この種の営業電話に対する心の準備ができているかどうか、等々ひっかからないためのポイントはいくつもあるのですが、究極的には判断力・思考力のなさに行き着きます(きつい表現かもしれませんが、まだひっかかっていない方にとってはこの認識をしていただくことが一番だと信じるものです。この認識でいれば、被害を防げる可能性が高いはずです。自分の判断力・思考力に疑いをもつことが、詐欺被害者にならないための第一歩です。)。

不動産産購入、金融商品の購入、新規事業への参加要請など名目はなんであろうが、とにかく何らかの「投資」を求めてくる営業活動には、根源的に抱えている矛盾があります。
本当に「投資」して利益があがるのであれば、何の面識もない自分に、しかも電話という迷惑な手段をつかって、何の資料もみせないまま、勧誘を行わなければならない理由はないではありませんか。
もっと大切な近しい人に、こっそり内緒だよと教える、はたまた自分で購入する、これが真に魅力的な投資案件を見つけた時の人の合理的行動というものです。
なにがうれしくて、人から嫌がられる営業電話をかけ続けるのか。
「投資」しても利益があがるかどうか疑わしいからこそ、彼らは、何の面識もない人間(わたしやあなた)に対して、電話という迷惑な手段をつかって、何の資料もみせないまま、手当たり次第に勧誘を行うという下品なことをせざるを得ないのです。
ところが、その程度の営業電話でも、ひっかかる人が一定数必ず存在しています。いい悪いの話ではなく、これは真実なのです。なので彼らは、今日も名簿をみながら、その種の判断能力の弱い人にヒットするのを期待してひたすら電話をかけまくっているわけですね。
「このたびは弁護士の先生向けに・・・」なんていう勧誘電話が今もあるということは(私は弁護士歴11年めですが何度もこの種の電話を受けています。)、表に出ないだけで、ひっかかっている弁護士もいるんだと思います。嗚呼。。
騙される人さえいなければ、この種の営業電話をする人もなくなって、私の事務所にも営業電話がかかってこなくなって、早くそんな時代になればいいと思いますが、一定数の被害者が存在し続ける以上、この種の営業電話による投資勧誘の迷惑というのも※ゼロにはならないのだろうなと思います。

※ゼロにはならない?
抜本的には、法律で営業電話を違法にしてしまうべきということになります。
しかしこのような立法は、人の「営業活動の自由」を不当に制限するものとして、憲法違反であるとの反対意見が必ずでてくるものです。
どのラインの規制であれば憲法違反にならないか、どのような営業電話であれば違法と判断すべきか、その要件・基準を設定するのもかなり難しい作業だと思います。
この種の立法が実現できるかどうかは、我々の行動にもかかっていると思います。
私も規制するための法律案を考えてみたいと思います。

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青島 克行

青島 克行弁護士・保育士・宅地建物取引主任者

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