いい弁護士、悪い弁護士

いい弁護士、わるい弁護士

私なりに日々思うことがありまして。
適宜、補充していきます。

いい弁護士、わるい弁護士|議論の強さ

態度が柔らかくても、議論に強いのがいい弁護士。
強気な態度でも、議論に弱いのは悪い弁護士。

トータルで物事をみることができて、個別の議論も強いのがいい弁護士。
大局観があるふりをして、個別の議論が弱いのは悪い弁護士。

いい弁護士、わるい弁護士|根拠の有無

経験、知識に基づく裏付けをもって話すのがいい弁護士。
思いつきで話すのが悪い弁護士。

いい弁護士、わるい弁護士|一か八か

あらゆる可能性を検討して、最善を目指すのがいい弁護士。
絶対的な正解があると信じて、一か八かにかけるのは悪い弁護士。

いい弁護士、わるい弁護士|分析力、説明力

似てるけど違う話を、違う話として区別して説明できるのがいい弁護士。
一緒くたにしてしまうのは悪い弁護士。
違う話のなかから、共通している部分を抜き出して説明できるのはいい弁護士。
その共通項を指摘することができないのは悪い弁護士。

いい弁護士、わるい弁護士|長期的視点

長期的に見て最善の結果を求めるのがいい弁護士。
目先の利益の確保に目を奪われるのは悪い弁護士。

いい弁護士、わるい弁護士|依頼者の意向

依頼者の言いなりになるとは限らないのが、いい弁護士。
結局、最後は依頼者の言いなりになるのは、悪い弁護士(但し、刑事事件の弁護人は別。依頼者の言い分を言うしかないという面が強いので)。

いい弁護士、わるい弁護士|話をきく、話をする。

言いたいことを言わせてくれて、それに応じた話をしてくれるのがいい弁護士。
自分の言いたいことしか言わず、それ以外の話を聞いてくれないのは悪い弁護士。

いい弁護士、わるい弁護士|判例への理解

判例の結論だけでなくて、理由をちゃんとおさえているのがいい弁護士。
判例の結論だけおさえて、結論ありきの思考停止で、建設的な議論ができないのは悪い弁護士。
判例の結論すらおさえていないのはもっと悪い弁護士。

いい弁護士、わるい弁護士|マニュアル弁護士

同種事例の相談者に対して、過去の同種事例の相談者に対する弁護活動と必ずしも同じ弁護活動ではなくて、この相談者のおかれた個別事情や特殊性を意識して、この事案で一番の肝となる部分を見極めたうえで、一般論からすると、このような結論になりがちだけど、本件の事情からすると、このような結論になるべきである、と同種事例とは違った形での最善の解決を求めるのがよい弁護士。
同種事例の相談者に対して、その人のおかれた個別事情や特殊性を無視して、過去の同種事例の相談者にしてきたのと同じ説明をして、同じ書面をつくって、同じ代理人活動をして、同じ結論しか導けないのは悪い弁護士。
要は、弁護士が関与して、人としてどうかということよりも、通常、こういうケースはこういうやり方でこんな感じで解決するものなんですよ~、といったことが大きな要素を占めるのならば、何のための、弁護士か。ということです。
(以下、続きます)

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