弁護士とカウンセラー
悩みを聴いてほしいけど、決断はしたくない人がいる。
さんざん話を聴かされたあげく(失礼!)、結局、ご本人のメンタルが決断に一歩も進んでいないときの徒労たるや。
弁護士としての無力感をおぼえるときです。
弁護士とカウンセラー|役割の違い
離婚カウンセラーなる人たちは、10回30万円とかいう費用を前払いさせて、延々カウンセリングなどと称して、本人をカウンセリングに通わせる(人もいるらしい)。
初回時には、弁護士に相談にいくのはまだ早いですとか、相談の終盤には、探偵と弁護士を紹介してあげるから、まずはあなたにはカウンセリングが必要ですとか言う人もいるらしい(私へのご相談者から聞いた実話)。
決断する気のない人相手に話を聴いてあげるのがカウンセラーの仕事なら、上に述べたようなセールストークや実際のカウンセリングもよいかもしれない。
聴いてもらって気がすむ、心の平穏が保たれるという面は間違いなくありますので。
でも一方で、本気で決断したい人には、カウンセリング料などと称して、何十万円も払わせる必要はない。
決断ができるなら、カウンセリングは卒業だ。
弁護士への相談は、単に話を聞いてもらうというものではなく、
その話をふまえたうえで、弁護士の見解、方針(複数の選択肢)を伝え、で、あなたはどうしますか?と、相談者ご自身の決断を促す面がある。
そこが弁護士がせっかちに感じられるところかもしれませんが、決断をしたいそのつもりできている人にはそれこそがありがたい。
弁護士とカウンセラー|私の場合
弁護士にも決断を急がせるタイプと、そうでないタイプがいる。
私はどちらかといえば後者です。
ただこれも厳密に言うと少し違って、決断を急がせるべきことと、本人の自発的な決断をまつべきことがあって、
結論を急がせるべきときには、私も急がせます。
この判断ができるかどうかは、弁護士の個性というよりも、その弁護士の実力の問題かもしれない。
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