歌舞伎町ぼったくり|TBSラジオ「渋谷和宏・ヒント」に出演しました。

最近、更新がさぼりぎみでスミマセン。
7/13(月)TBSラジオ「渋谷和宏・ヒント」という番組に出演させていただきました。

テーマは「新宿歌舞伎町・ぼったくりは本当になくなるのか?」です。

皆さん御存知(?)のとおり、昨年来、私はぼったくり被害に関するご相談に対応するようになり、「新宿 弁護士青島克行の歌舞伎町ぼったくり被害相談室」というウェブサイトを開設して、情報収集、情報公開に努めてまいりました。

ひとりで日に何件もかかってくる電話対応に限界をおぼえつつも、どうしてこんな活動を私は続けていたのか。

私は、ぼったくり被害については、ぼったくり被害という狭い視点で捉えていないのですね。ある時期からそのような考えをするようになりました。
ぼったくりという窓から、日本の世相をみているつもりなのです。
日々、被害者の言動に接し、加害店舗の動向や警察、カード会社の対応のひどさのご報告を受け、部外者の方々の発言などもチェックしたりしておりますと、私のような者でもいろいろと考えることが増えてまいります。

例えば、
・ニュースをみる部外者の反応(客引きについていくやつがバカ、歌舞伎町にいくなんて信じられない等々)→自分がいつ被害者になるかもしれないという可能性の認識への欠如、どんな街にも起こりうるという視点の欠如、警察対応次第で街が生きもするし死にもするという視点の欠如、他人事としてしか認識できない想像力の欠如(これでは民主主義はなりたたない)
・おらが街のお巡りさん、警察署の刑事というものは、実はそれほど捜査能力が高くないのかもしれないこと、犯罪の種類によって得意苦手があるのかもしれないこと、被害者の全員が助けてもらえるなどということは幻想であること等々、我々は警察についてほとんど何も知らないのかもしれないということ。
・警察もカード会社も、被害者が泣き寝入りすることが、一番ラクという身も蓋もない現実が、実は重い現実で、現実には警察の対応もカード会社の対応も、私のもとにあがってくる情報を前提とする限りは、被害者がよほど論理力、交渉力、法的知識、胆力にすぐれていない限り、ほぼあきらめさせる方向のトークをされてしまうこと(これは現実です)。
・警察もカード会社もどこまでがんばるべきなのか、ということについての国民的合意はどこにあるのか。
・警察も対応できることとできないことを正直に発表すべきではないかということ。鋭意取締強化中などというアリバイ報道といくつかの検挙報道でお茶を濁されてしまうことにマスメディアも国民も何の反論もできないことの恐ろしさ。
・国民は国民として、では自分が犯罪被害者になってしまったら(ぼったくりに限りません)どのような事態がおこるのか、予想もしない事態に巻き込まれた時の無力さ、警察対応の現実、自分たちの交渉力、胆力、法的知識はどのレベルまで高めておくべきなのか。
等々、疑問が湧き出てくるようになったのです。

そして、誰もが意識しないままとなっている上記事項について、考えを深める活動をしていきたいなぁと思うようになったのです。こんな活動をしていくなかで、大風呂敷を広げて言わせていただくならば、国民全体のレベルをあげていけたらなぁと思うようになってしまったのです。すみません。偉そうに。)
そして、歌舞伎町のぼったくりをほぼ壊滅までもっていけば(これは特効薬があるというものではなく、警察、弁護士、商店街振興組合などが協力して、継続的に活動していく必要があるものです。)、ほかの繁華街にも参考になりますし、おおげさな話ばかりですみませんが民主主義(いろんな問題を他人事ではなく自分のことととして理解して、どのようにいい形にもっていくかみんなですすめていく)にとってもとてもよい底上げになると思っています。

な~んてことを思いつつ、のラジオ出演(祝・2回目!荻上チキのSession22に引き続き)をさせていただきました。1回目よりもうまくしゃべれました(笑、たぶん)。

パーソナリティは元・日経ビジネス・アソシエ編集長の渋谷和宏さんです。
渋谷さんも製作陣の皆様も紳士でした。
私もそうありたい(笑)。

番組名:TBSラジオ・渋谷和宏・ヒント
◆番組HP:http://www.tbsradio.jp/hint954/
◆放送予定:7月13日(月)午後8時30分~午後9時00分
(放送一週間以内は上記URLからポッドキャストで聴取できます。1週間をすぎてもYouTubeで検索すると聴けるかもしれませんよ。。)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です