妻が浮気してほかの男性の子を妊娠・出産したが、その子の父親は夫である私だ。の件

昨日のANNニュースから。
妻が夫以外の男性の子を妊娠・出産した場合、その子がどちらの男性の子として扱われるべきかが最高裁で争われています。
報道によりますと、下級審ではDNA鑑定の結果を重視して、夫以外の男性の子との親子関係を認めていたところ、夫側が、民法に従えば、夫がこの子の父になるはずだと主張して上告しているところ、平成26年6月9日に最高裁判所で「弁論」が開かれたことから、下級審の判断を覆し、夫側の言い分を認める判決をする可能性があるのではないか、ということのようです。ちなみに最高裁判決は、来月7月17日とのこと。要チェックです。

親子ってなんなんでしょうね。。
哲学的に考え出すと本当に深い問題なのですが、

この裁判ではそこまでの結論がでるわけではなくて、
あくまで「法律上」の父として認めるべきは、夫なのか、妻が関係をもったこの夫以外の男性なのか、この二択についての結論が下されるわけです。

え、なに?「法律上」の父と実際の父が違うことってあるわけ?
なにそれ?
どういうこと?

よくわからないですか。
そうですよね。
私も混乱するぐらいですので。

法律・裁判というものは、
真実を何より重視する、真実を追求する手続きであると思われがちですが、
実は、そうでもなかったりします。
これは本当に深くて、恐ろしい話です。
誰も強調しておりませんが、
ここではひっそり強調しておきます。

法律・裁判というもののは恐ろしい。

法律・裁判というものは、必ずしも、真実を真実として見極め、認定してくれるものではない。
私にはこれだけでも十分おそろしい。

しかし、もっとおそろしいのは、
法律・裁判というものは、真実と異なることでも、平気で真実と認定してしまうことができるという点です。
法律・裁判は、真実と異なることでも、真実として扱ってしまい、その判断に当事者を従わせる強制力をもっています。
しかも、明らかに真実と異なると分かっている場合であっても、それをあえて真実として扱うことまで許されていたりします。

法律上の親子関係に関する議論は、まさに真実(血縁の親子関係)を平気で無視することが認められている領域といってよいでしょう。

わかりますでしょうか?

わかるような?

わからないような?

そうですよね。難しいですよね。
夜も遅くなってきてしまいましたので、続きはまた明日書くことにしますね。

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